入れ歯以外の選択肢は?
こんにちは。
西明石にある歯医者、ゆたに歯科クリニックの中島です。
歯を失った際、多くの方が最初に考える治療法は入れ歯かもしれません。
実際、日本では入れ歯が歯を失った方の治療法として最も一般的に選ばれています。
しかし、近年の歯科医療の進歩により、入れ歯以外の選択肢も豊富になり、多くの患者様がより快適で機能的な治療法を求めています。
今回は、それらの選択肢をわかりやすくご紹介し、それぞれの特徴や利点、注意点を解説します。
インプラントとは?
インプラントは、失った歯の部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療法です。主にチタンなどの耐久性が高く、体に優しい素材が使用されます。チタンは軽量で腐食しにくい性質を持ち、長期間の使用にも耐えられるため、医療分野で広く使用されています。また、チタンは生体適合性が高く、人体としっかり結合するため、異物反応が起こりにくいのも特徴です。見た目も自然で、しっかりと噛む力を取り戻すことができます。
インプラントのメリット
長持ち:適切にケアすれば、非常に長期間使用可能です。
自然な使用感:自分の歯とほとんど変わらない感覚で食事ができます。
周囲の歯への影響が少ない:隣の健康な歯を削る必要がありません。
注意点
治療期間と費用:治療が完了するまでに数か月かかる場合があり、費用も高額になることがあります。
骨量が必要:顎の骨が十分にない場合、骨を増やす手術が必要になることがあります。
ブリッジとは?
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えとして人工の歯を固定する方法です。インプラントに比べて治療が比較的簡単で、短期間で終わるのが特徴です。
ブリッジのメリット
短期間で治療が完了:数週間で装着可能です。
比較的リーズナブル:インプラントに比べ費用を抑えられる場合があります。
審美性:見た目が自然で、口元を美しく保てます。
注意点
周囲の歯への負担:支えとなる歯を削る必要があり、健康な歯を傷める可能性があります。特に支えとなる歯が弱っている場合は、削ることで将来的に歯の寿命が短くなるリスクがあります。頻度としては、約20~30%のケースで支えとなる歯に追加の処置が必要になると言われています。
耐久性:インプラントよりも劣るため、将来的に再治療が必要になることがあります。
オールオン4/オールオン6とは?
オールオン4やオールオン6は、少ないインプラント(通常4本または6本)で全体の歯を支える最新の治療法です。この技術は、インプラントを斜めに配置することで骨の少ない部分でも安定させることができ、骨移植の必要性を軽減するよう設計されています。入れ歯よりも固定力が高く、見た目や機能性に優れています。
オールオン4/6のメリット
短い治療期間:治療の多くは1日で完了する場合があります。
高い安定性:インプラントで支えられるため、食事や会話が快適です。
審美性と機能性:自然な見た目と咀嚼機能を両立できます。
注意点
高額な費用:入れ歯に比べて費用が高いことが多いです。
条件が必要:顎の骨や全身の健康状態によっては適用できない場合があります。
適切な選択肢を見つけるために
歯を失った際の治療法は、多種多様な選択肢があります。それぞれの方法にメリットとデメリットがあり、ご自身の生活スタイルや健康状態に最適な治療を選ぶことが重要です。
治療方法について詳しく知りたい方や、自分に合った選択肢を見つけたい方は、ぜひ一度歯科医院で相談してみてください。当院では、患者様一人ひとりに寄り添い、最適な治療計画を一緒に考えてまいります。ご相談はお電話またはウェブサイトの予約フォームから簡単に受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。