学校歯科健診で「むし歯があります」と言われたら?
5月から6月にかけて、多くの学校で歯科健診が行われます。
お子さまが学校から「むし歯があります」「歯科医院を受診してください」と書かれた用紙を持ち帰ると、
- 「本当にむし歯なの?」
- 「痛がっていないけど大丈夫?」
- 「すぐに受診した方がいいの?」
と疑問に思われる保護者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、学校歯科健診の結果の見方と、受診のタイミングについてわかりやすくご説明します。
学校歯科健診は“詳しい検査”ではありません
学校で行う歯科健診は、限られた時間の中でお口の状態を確認する「スクリーニング(ふるい分け)」です。
そのため、
- むし歯の疑い
- 歯ぐきの炎症
- 歯並びやかみ合わせの問題
- 汚れの付き具合
などを大まかにチェックしています。
レントゲン撮影や詳しい検査は行わないため、「むし歯の可能性がある」という段階で受診をすすめられることもあります。
「むし歯があります」と書かれていたら?
学校健診で指摘された場合でも、実際に歯科医院で診察すると、
- 初期のむし歯で経過観察になる
- 着色と判断される
- すぐに治療が必要
- すでに治療済みで問題ない
といったケースがあります。
つまり、学校健診の結果は「治療が必要」と確定したものではなく、「一度詳しく確認しましょう」というお知らせです。
痛みがなくても受診した方がよい理由
むし歯は初期の段階では痛みがないことがほとんどです。
お子さまが
- 痛がっていない
- 普通に食事をしている
- 気になる様子がない
場合でも、むし歯が進行していることがあります。
早い段階で見つけることができれば、
- 削らずに経過観察できる
- 小さな治療で済む
- 通院回数を減らせる
といったメリットがあります。
「要観察」と書かれていた場合は?
「要観察歯(CO)」と記載されていることがあります。
これは、歯の表面が少し変化しているものの、すぐに削る必要がない状態です。
適切なケアを行うことで進行を防げる可能性があります。
- 歯みがきの見直し
- フッ素塗布
- 食習慣の改善
などによって、健康な状態を保てることも少なくありません。
学校健診は歯並びチェックのきっかけにも
学校歯科健診では、むし歯だけでなく歯並びやかみ合わせについて指摘されることもあります。
- 前歯のガタガタ
- 出っ歯
- 受け口
- 口が閉じにくい
などが気になる場合は、成長期のうちに相談することで、治療の選択肢が広がることがあります。
受診のベストタイミング
健診結果を受け取ったら、できるだけ早めの受診がおすすめです。
特に6月から夏休み前にかけては、歯科医院の予約が混み合うこともあります。
症状がなくても、早めに確認しておくことで安心して学校生活を送ることができます。
ご家庭で確認したいポイント
受診までの間に、次のような症状がないかチェックしてみてください。
- 冷たいものがしみる
- 食べ物が詰まりやすい
- 歯ぐきから出血する
- 口臭が気になる
- 歯並びが気になる
こうしたサインがある場合は、早めの診察がおすすめです。
まとめ
学校歯科健診の結果は、お子さまのお口の健康状態を見直す良い機会です。
「むし歯があります」と書かれていても、必ずしも大きな治療が必要とは限りません。
しかし、痛みがなくても問題が見つかることは少なくありません。
早めに歯科医院で詳しくチェックすることで、
- むし歯の早期発見
- 歯ぐきの健康管理
- 歯並びの確認
- 正しい歯みがきの習慣づくり
につながります。
学校健診の用紙を受け取った際は、そのままにせず、お気軽にご相談ください。お子さまの健やかな成長を、お口の健康からサポートいたします。