高齢になっても“よく噛める”ことの重要性
― 健康寿命を伸ばすためにできること ―
こんにちは。
ゆたに歯科クリニックの中島です。
「噛みにくいけれど、年齢のせいだし仕方ない…」
そんなふうに感じている方は、実は少なくありません。
ですが最近の研究では、
“噛む力”は健康寿命に大きく関わることがわかってきています。
食事がしっかり噛めるかどうかは、
単に「食べやすい・食べにくい」だけでなく、
身体や脳の健康にも深く影響しているのです。
今回は、高齢になっても「噛める」ことの大切さをわかりやすくまとめてみました。
◆ 「噛む力」が衰えると何が起こる?
年齢を重ねると、歯を失ったり、入れ歯が合わなくなったりして、
噛む力が弱くなりがちです。
すると、次のような影響が出てくることがあります。
① 食事量の低下 → 栄養不足に
噛みにくいと、どうしても…
やわらかい物に偏る
食事量が減る
よく噛まないまま飲み込む
といった変化が起き、タンパク質不足・エネルギー不足につながります。
これは フレイル(虚弱)を進行させる大きな要因です。
② 体重減少・筋力低下
噛めない → 栄養が摂れない
この流れが続くと、筋肉が減り、転倒しやすくなるなど、
日常生活の質まで低下してしまいます。
③ 誤嚥のリスクが高くなる
よく噛まないと、食べ物が十分に細かくならず、
飲み込む力も弱りやすくなります。
その結果、誤嚥性肺炎のリスクが高まることも。
④ 脳への刺激が減る
噛む動きは、脳に刺激を送り活性化するといわれています。
噛めない期間が続くと、
脳への刺激が弱まり、認知機能にも影響する可能性が指摘されています。
◆ “よく噛める”ことが健康寿命を延ばす理由
噛む力が維持されている人は、
食べられる食品の種類が多い
栄養がしっかり摂れる
全身の筋力や免疫力が保たれる
外出や人との交流が増える
など、毎日の生活に活力が出やすくなります。
つまり “よく噛める”=健康な生活の土台 なのです。
◆ 噛む力を守るためにできること
① 歯を守る・治療を放置しない
むし歯・歯周病を放置すると、噛む機能は確実に低下します。
違和感のある歯は早めに治療を。
② 入れ歯の調整を定期的に行う
「最近入れ歯が痛い」「外れやすい」
そんなときは、合っていないサイン。
入れ歯は“作ったら終わり”ではありません。
定期的な調整や清掃で、快適さを取り戻せます。
③ インプラントという選択肢も
しっかり噛める環境をつくるために、
少数のインプラントを使って入れ歯を安定させる方法や、
通常のインプラント治療が力を発揮します。
「歳だから無理かも…」と思う方も多いですが、
実際は高齢でも可能なケースが多い治療です。
④ 噛むための筋肉を衰えさせない
よく噛む習慣
丁寧に食べる
口の体操(あいうべ体操など)
こうした毎日の積み重ねが大切です。
◆ まとめ:高齢でも“噛める口”を維持することが健康につながる
噛めない状態を放っておくと、
食事・筋力・免疫力・脳の働きなど、
さまざまな部分に影響が広がります。
反対に、しっかり噛めるようになると
食事が楽しくなる
栄養がきちんと摂れる
活動量が増える
健康寿命が延びる
こうしたプラスの連鎖が生まれます。
「噛みにくい」「入れ歯が合わない」「食事が楽しめない」
そんなお悩みがあれば、まずは一度ご相談ください。
お口の状態に合わせて、最適な方法をご提案します。