高齢でもインプラント治療はできる?
こんにちは。
西明石にある歯医者、ゆたに歯科クリニックの中島です。
「もう歳だからインプラントは無理ですよね?」
患者さんからそんなご相談をいただくことが少なくありません。
結論からいうと、“高齢だからできない”ということはありません。
実際に70代・80代でインプラント治療を受け、快適に噛めるようになった方もたくさんいらっしゃいます。
では、どんな点が治療の可否を左右するのでしょうか?
◆ 年齢よりも重要なのは『骨の状態』
インプラントは、あごの骨に人工の歯根を埋め込む治療です。
そのため、骨の量や硬さが治療の成功に大きく関わります。
高齢になると骨が痩せやすいのは事実ですが、
CT撮影で詳しく調べることで、治療が可能かどうか正確に判断できます。
また、骨が足りない場合でも
骨造成(GBR)
サイナスリフト / ソケットリフト
骨補填材の利用
など、骨を補うための選択肢も豊富にあります。
◆ 内科的な持病があっても治療できることが多い
高血圧や糖尿病、心疾患などをお持ちの方でも、
状態が安定していればインプラント治療は可能な場合がほとんどです。
特に糖尿病の場合は、血糖値(HbA1c)がコントロールできているかがポイントです。
かかりつけ医と連携しながら治療を進められますので、
「持病があるから無理」と自己判断せずまずはご相談ください。
◆ 入れ歯が合わない高齢者こそインプラントが助けになることも
・入れ歯がすぐ外れる
・噛むと痛い
・食べたいものを我慢している
・話しにくい、外出が怖い
このような悩みが増えると、
食事量の低下 → 栄養不足 → 体力低下 につながることがあります。
少数のインプラントを使って入れ歯を安定させる
インプラントオーバーデンチャーも、高齢の方に人気です。
◆ 手術は“負担の少ない方法”も選べます
インプラントと聞くと「手術が怖い」というイメージがあるかもしれませんが、
実際の処置は局所麻酔で痛みなく行えることがほとんどです。
さらに
手術時間を短くする“抜歯即時インプラント”
歯ぐきをあまり開かない“フラップレス手術”
など、体への負担を抑える方法も選択可能です。
◆ 高齢でインプラントを検討する際のポイント
CT検査で骨の状態をしっかり確認する
持病がある場合は主治医と連携する
メインテナンスを続けられるか確認する
無理に本数を増やさず、生活に合う治療方法を選ぶ
特に大切なのは、治療後の定期メインテナンスを継続できるかという点。
長く使うほど価値のある治療なので、無理のない計画を立てることが重要です。
◆ まとめ:高齢は“インプラント不可”の理由にはなりません
インプラント治療の可否を決めるのは、
「年齢」ではなく “現在のお口と全身の状態” です。
もし入れ歯で不便を感じている、しっかり噛める生活を取り戻したい、
そんなお悩みがあれば、まずは一度ご相談ください。
検査の結果をふまえ、患者さまそれぞれに合った選択肢をご提案いたします。