秋の食欲とお口の健康
こんにちは。
西明石にある歯医者、ゆたに歯科クリニックの中島です。
秋といえば「食欲の秋」。
夏の暑さが落ち着き、旬の食材が豊富に出回ることで、自然と食欲が増す季節です。栗やさつまいも、きのこ類、梨やぶどうなど、噛み応えのある食材が多いのも特徴です。実はこの「よく噛むこと」が、お口や全身の健康に大きな影響を与えているのをご存じでしょうか。
よく噛むことで得られる3つの効果
唾液がたくさん出る
噛む回数が増えると、唾液腺が刺激されます。唾液にはむし歯菌や歯周病菌の増殖を抑える働きがあり、「天然のうがい薬」とも呼ばれるほど。特に秋は甘い果物を食べる機会が増えるため、唾液の分泌を意識することがむし歯予防につながります。
歯やあごの筋肉を鍛える
噛む力は年齢とともに少しずつ低下していきます。柔らかい食事ばかりだと、あごの筋肉や歯を支える骨への刺激が減り、口腔機能低下の原因にも。噛み応えのある旬の食材を取り入れることで、自然と口の周りの筋肉を鍛えられます。
満腹感が得られやすい
よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎ防止にもつながります。健康的に秋の味覚を楽しむためにも、ゆっくり噛んで味わう習慣が大切です。
秋の味覚と噛む力
さつまいもや栗
繊維質が多く、しっかり噛む必要があります。歯の表面を軽く磨くような効果もあり、食物繊維は腸内環境の改善にも役立ちます。
きのこ類
低カロリーながら噛み応えがあり、噛む回数を増やすのにぴったり。ビタミンDを含むため、歯や骨の健康維持にも関係します。
秋の果物(梨・柿など)
シャキシャキした歯ごたえが噛む習慣を促し、水分も多く含むため口の中を潤してくれます。ただし果糖が多いため、食後の歯みがきは忘れずに。
食欲の秋に気をつけたいこと
秋はどうしても食事量が増え、糖質や甘味の摂取も増える傾向があります。
甘い果物を食べた後は、水で口をすすぐ
夜食や間食のダラダラ食べを避ける
定期的に歯科でチェックしてもらう
この3つを心がけるだけで、秋の味覚を健康的に楽しめます。
まとめ
「食欲の秋」は、お口にとってもトレーニングの季節です。よく噛んで食べることは、むし歯予防だけでなく、あごや歯の健康維持、さらには全身の健康にもつながります。秋の旬を味わいながら、咀嚼の大切さを意識してみてください。