ガミースマイルはインビザラインで治るの?
こんにちは。ゆたに歯科クリニックの中島です。
皆さんは「ガミースマイル」という言葉を聞いたことがありますか?
笑ったときに歯ぐきが大きく見える笑顔のことで、「歯ぐきが見えすぎて気になる」「笑うのを控えてしまう」といったお悩みを抱えて来院される方も少なくありません。
最近は、目立ちにくいマウスピース矯正「インビザライン」をご希望される患者さまが増えてきました。では、このインビザラインでガミースマイルは治せるのでしょうか?
今回はこの疑問に、分かりやすくお答えしていきます。
ガミースマイルってどんな状態?
まず、ガミースマイルとは「笑ったときに上の歯ぐきが3ミリ以上見えている状態」を指すことが多いです。
もちろん、見える量に明確な「正解」があるわけではありませんが、自分の笑顔に違和感を覚えている方にとっては大きなコンプレックスになってしまうこともあります。
ガミースマイルにはいくつかの原因があります。
- 上あごの骨(歯槽骨)が前に出ている
- 前歯が通常よりも下がっている
- 上唇の筋肉が強くて、笑うと唇が上がりすぎてしまう
- 歯ぐきが長い(歯が短く見える)
原因によって、治療方法も変わってきます。
インビザラインはどう働くの?
インビザラインは、透明なマウスピースを使って歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。
従来のワイヤー矯正と違って目立ちにくく、取り外しができるというメリットがあります。
主に「歯並び」や「かみ合わせ」の改善を目的としていますが、歯の位置を調整することで、結果的にガミースマイルが軽減するケースもあります。
例えば、前歯が下に長く伸びていることが原因で歯ぐきが多く見えている場合、前歯を少し引き上げるような動きをマウスピースで計画的に行うことで、笑ったときの印象が変わることがあります。
インビザラインでガミースマイルが治るケース
以下のようなケースでは、インビザラインでガミースマイルが改善できる可能性があります。
- 前歯が下がりすぎていることで歯ぐきが見えている
- 歯の傾きによって歯ぐきが強調されている
- かみ合わせが深すぎて、笑ったときに唇が大きく動いてしまう
ただし、上あごの骨格自体が前に出ているようなケースや、筋肉の動きが原因になっている場合は、インビザラインだけでは難しいこともあります。
インビザラインだけでは難しい場合は?
ガミースマイルの原因が骨格や筋肉にある場合、以下のような治療法が組み合わされることがあります。
- 外科的矯正(上あごの骨の位置を調整)
- ボトックス注射(上唇の筋肉の動きを抑える)
- 歯ぐきの整形(ガムリコンツァリング)
このように、状態に応じてさまざまなアプローチが可能です。大切なのは、「なぜガミースマイルになっているのか」という原因をしっかり診断することです。
まずはカウンセリングから
「インビザラインでガミースマイルは治せますか?」というご質問に対しては、
「ケースによっては可能です。ただし、精密な診断が必要です」
というのが正直な答えになります。
当院では、インビザライン治療前に精密検査や3Dシミュレーションを行い、お一人おひとりに合った治療計画をご提案しています。
ご希望があれば、ガミースマイルの改善を目的とした歯の動きもシミュレーションに組み込むことが可能です。
まとめ
ガミースマイルは、その原因や状態によって治療方法が変わります。
インビザラインで改善できるケースもありますが、必ずしもすべてのガミースマイルに対応できるわけではありません。
だからこそ、まずはお気軽にカウンセリングを受けてみてください。
自分の笑顔をもっと好きになるための第一歩を、一緒に踏み出しましょう。
ご不明な点がありましたら、いつでもご相談ください。