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2024/10/28

口呼吸とは? その影響と対策

こんにちは。
西明石の歯医者、ゆたに歯科クリニックの中島です。

今回は口呼吸についてお話ししていきます。

口呼吸は、読んで字のごとく口で呼吸をする状態を指します。
通常、健康な人は鼻で呼吸することが理想的とされ、鼻は吸い込んだ空気をフィルターにかけ、温めてから肺へ届ける役割を果たしています。
しかし、鼻が詰まっていたり、口呼吸が癖になっていたりすると、自然と口から呼吸をするようになります。
この口呼吸は一見問題なさそうに思えるかもしれませんが、実は健康や成長にさまざまな影響を与えるのです。

口呼吸の原因
口呼吸が生じる原因は多岐にわたります。以下は代表的なものです。

鼻づまり: アレルギー性鼻炎や風邪による鼻づまりで、鼻呼吸ができなくなり、口で呼吸せざるを得なくなることがあります。
アデノイド肥大: アデノイドが肥大し、鼻の奥を塞ぐために鼻呼吸が難しくなり、口呼吸が習慣化することがあります。
骨格や習慣の影響: 生まれつき鼻腔が狭い場合や、幼少期から口呼吸の癖がついている場合は、鼻呼吸が難しくなることがあります。
口呼吸がもたらす影響
口呼吸を続けると、身体や顔の発育、そして健康全般に悪影響を与えることが知られています。主な影響は次の通りです。

1. 歯並びの問題
口呼吸の大きな問題は、歯並びに影響を与えることです。口で呼吸をすることで、舌が常に下がり気味になり、正しい位置に置かれなくなります。舌は通常、上顎に圧力をかけて歯や顎の発育を助けますが、口呼吸をするとその役割が果たされず、歯並びが悪くなるリスクが高まります。特に、前歯が突出する「出っ歯」や、顎が狭くなる「叢生(そうせい)」と呼ばれる歯の重なりが生じやすくなります。

2. 顔の発育への影響
口呼吸を続けることで、アデノイド顔貌(アデノイドが肥大している場合に特有の顔立ち)が形成されやすくなります。鼻呼吸ができないことで顎が後退し、顔が細長くなる傾向があります。これは、顎の正しい発育が妨げられるためです。

3. 口腔内の乾燥
口呼吸をすると、口の中が乾燥しやすくなります。唾液は口腔内を潤し、細菌の増殖を抑える役割を果たしていますが、口呼吸によって唾液の分泌が減ると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、乾燥による口臭の原因にもなります。

4. 睡眠の質の低下
口呼吸が続くと、夜間のいびきや無呼吸症候群の原因になることがあります。鼻呼吸に比べ、空気の通り道が狭くなりやすいため、呼吸がスムーズに行われなくなります。その結果、深い睡眠が得られず、日中の疲れや集中力の低下を引き起こすことがあります。特に成長期の子どもにとっては、発育に悪影響を与える可能性があります。

5. 健康全般への悪影響
鼻は、空気中の異物を取り除き、温度や湿度を調整するフィルターの役割を果たしています。口呼吸を続けると、この重要な機能が失われ、風邪やアレルギーを引き起こしやすくなるだけでなく、肺や気道への負担も増加します。

口呼吸を改善する方法
口呼吸の改善は、歯科や耳鼻咽喉科での治療に加えて、日常生活での意識的な取り組みも重要です。以下は、口呼吸を防ぐために役立つ方法です。

1. 鼻呼吸を意識する
まず、日常生活で鼻呼吸を意識することが大切です。特に寝ているときや集中しているときは無意識に口呼吸になりやすいので、気づいたら鼻呼吸に切り替えるように意識しましょう。

2. 鼻づまりの解消
アレルギーや風邪による鼻づまりが原因であれば、抗アレルギー薬や点鼻薬を使用して鼻の通りを良くすることが重要です。また、部屋の加湿や定期的な鼻洗浄も効果的です。

3. 口呼吸矯正テープの使用
夜間の口呼吸を防ぐために、専用の口呼吸矯正テープを使用することも一つの方法です。これは、寝ている間に口が開かないようにするもので、徐々に鼻呼吸が習慣化します。

4. 矯正治療や拡大装置の使用
歯並びや顎の成長に問題がある場合は、歯科矯正治療が効果的です。特に、上顎を広げる装置や、顎の成長を促す装置を使用することで、鼻呼吸がしやすくなります。

5. 発声トレーニングや舌の筋トレ
口呼吸によって舌や口周りの筋肉が弱まっている場合、発声トレーニングや舌の筋トレを行うことで、舌を正しい位置に戻し、鼻呼吸を助けることができます。歯科や言語療法士による指導のもと、これらのトレーニングを行うことが推奨されます。

まとめ
口呼吸は一見、簡単に改善できるように思えるかもしれませんが、長期的に習慣化している場合、歯並びや顔の成長、さらには健康全般に大きな影響を与えます。鼻づまりやアデノイド肥大など、原因に応じた適切な治療と日常的な改善を行うことで、口呼吸のリスクを減らすことができます。口呼吸が続くことで健康に不安がある場合は、早めに専門家に相談することをお勧めします。
特にお子さんの将来的な歯並びやお顔立ちに影響してきますので、気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。

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