口臭の原因について
こんにちは、
西明石の歯医者、ゆたに歯科クリニックの中島です。
今回は口臭の原因について解説していきます。
口臭は、日常生活の中で気になる問題の一つであり、周囲に不快感を考慮することもあるため、多くのその原因を知りたいと思っています。
ゆっくり進めますが、大きく分けて口の中の原因と全体の原因があります。
以下で、詳しく説明していきます。
1.口の中に原因がある場合
口臭の原因の約80〜90%は、口の中に関連する問題に由来します。
a. 細菌の繁殖
口の中には数百種類の細菌が存在し、これらが食べ物のカスや粘膜の一部を分解することで、臭いの元になるガスが発生します。
硫黄化合物は、腐敗臭のような強い口臭を保ちます。
b. 舌苔(ぜったい)
舌の表面に付着する白いまたは黄色いコーティングを舌苔と呼びます。
この舌苔には細菌や食べかすが多くなりやすく、これが分解されることで口臭が発生します。
長時間食べ物を摂らない時は強くなる口臭が気になることが多いです。
c. 虫歯や歯周病
虫歯が進んで歯に穴が空いた状態や、歯周病によって歯茎が炎症を起こす膿がたまることで、悪臭のような口臭が発生します。
また口臭の原因になります。
d. ドライマウス(口腔乾燥症)
唾液の量が減ると、口の中が乾燥し、口臭が強くなります。
唾液は細菌を洗い流す役割があるため、唾液が少ないと細菌が増殖しやすくなります。
副作用、夜間の口呼吸などが原因で、唾液分泌が減少することがあります。
2. 全身的な原因
口臭は、口の中以外の全身的な問題によっても行われることがあります。
以下は、代表的な全身的な原因です。
a. 消化器系の問題
胃や腸の調子が悪いと、そこからガスが逆流する、口臭の原因になることがあります。
例えば、胃酸が逆流する胃食道逆流症(GERD)や、消化不良が続くことで腸内にガスがたまり、それが口臭につながることがあります。
b. 内臓疾患
糖尿病の患者さんでは、血糖値が高くなることがあります体内でケトン体という物質が増加し、これが口の原因となることがあります。
また、肝臓や腎臓の病気も、体内の老廃物の処理がうまくいきます、口臭が強くなることがあります。
c. 薬の副作用
これにより、口臭が強くなることが起こります。
例えば、抗うつ薬や降圧剤、抗ヒスタミン薬などのこの副作用を考えます。
3. 生活習慣による影響
a. 食べ物や飲み物
ニンニクや玉ねぎ、アルコール、コーヒーなどは、強い口臭をとりやすい食べ物です。
これらの成分は血流に乗って肺に到達し、呼気として排出されるため、食べた後しばらく口臭が続きます。
b. 喫煙
タバコを吸うことによって、口の中にヤニヤタールが抜けて、これが臭いの原因になります。 また、喫煙は唾液の分泌を抑制するため、口が乾燥しやすくなり、口臭が強くなります。
口臭対策
毎日の口腔ケア
正しいブラッシングとデンタルフロの使用で、細菌や食べかすを忘れることが大切です。 さらに、舌ブラシでの舌苔の除去も効果的です。
水分補給
口の乾燥を防ぐために、こまめに水を飲む習慣をつけましょう。唾液の分泌を促進し、細菌の繁殖を防ぎます。
定期的な歯科検診で
虫歯や歯周病を防ぐために、定期的な検診で口の中を健康に守ることが大切です。
バランスの良い食生活
消化器系の健康を守るために、野菜や発酵食品を摂取し、腸内環境を整えることも重要です。
口臭は放置せず、原因を考え適切に対処することで改善できます。 口臭が気になる場合は、一度歯科医師にご相談し、口腔内や全身的な健康状態を確認してみましょう。