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2024/09/11

お口の中と全身の健康状態の関係性について

こんにちは、ゆたに歯科の中島です。

皆さんは、歯や歯茎の健康がお口の中だけでなく、全身の健康にも大きな影響を与えることをご存知でしょうか?
口腔ケアを怠ってしまうと、虫歯や歯周病といった問題が生じるだけでなく、全身の病気にまでつながることがあります。
今回は、「お口の中と全身の健康状態の関係性」についてお話しします。

1. 歯周病と全身疾患の関係
お口の中で最も注目すべき疾患の一つが「歯周病」です。歯周病は歯茎に炎症が起こり、最悪の場合、歯を支える骨まで影響が及ぶ病気です。この歯周病が全身の健康にどのように影響を及ぼすのか、以下で詳しく見ていきましょう。

歯周病と心臓病
歯周病と心臓病には密接な関係があります。歯周病の原因となる細菌が歯茎を通して血流に乗り、全身を巡ることで、血管に炎症を引き起こすリスクがあります。特に、動脈硬化を進行させる原因になることが分かっています。動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まるため、歯周病の予防は心臓病のリスク管理にもつながります。

歯周病と糖尿病
糖尿病患者の方は、歯周病のリスクが高いとされています。これは、糖尿病によって体内の免疫機能が低下し、細菌に対する抵抗力が弱まるためです。逆に、歯周病が悪化すると、炎症が全身に広がり、血糖値のコントロールが難しくなることもあります。つまり、歯周病と糖尿病は相互に影響を与え合う関係にあり、どちらか一方が悪化すると、もう一方も悪化する可能性が高いのです。

2. 口腔内細菌と全身の感染症
お口の中には約700種類の細菌が存在していると言われています。普段はこれらの細菌が悪さをすることはありませんが、歯磨き不足や歯周病が進行すると、細菌が増殖し、血流に乗って全身に広がることがあります。このような場合、肺炎や心内膜炎、敗血症など、命に関わる重篤な感染症を引き起こす可能性もあります。

特に、高齢者や免疫力が低下している方にとって、口腔内の細菌が原因で引き起こされる肺炎(誤嚥性肺炎)は深刻な問題です。高齢になると飲み込む力が弱くなり、食べ物や唾液と一緒に細菌が気管に入ることで肺炎が発症しやすくなります。日々の口腔ケアを怠らないことが、こうした感染症の予防にもつながります。

3. 噛む力と認知症
「噛む力」も全身の健康に関係していることをご存知でしょうか?噛む力が衰えると、食事の際に消化不良を起こしやすくなり、栄養が十分に吸収されなくなります。また、噛むことは脳の血流を促進し、脳の活性化に寄与しているため、噛む力が弱まると認知機能の低下につながる可能性があるのです。

特に、歯を失ったまま放置すると、噛む力が著しく低下し、認知症のリスクが高まると言われています。適切な入れ歯の使用や、歯を失った場合のインプラント治療などにより、噛む力を維持することは、認知症予防にも重要です。

4. 妊娠中の口腔ケア
妊娠中はホルモンバランスが変化し、歯周病になりやすくなることが分かっています。特に「妊娠性歯肉炎」と呼ばれる歯茎の炎症が起こりやすくなり、これを放置すると早産や低体重児出産のリスクが高まるとされています。

妊娠中は身体に様々な変化が生じるため、口腔ケアを疎かにしがちですが、母体と胎児の健康を守るためにも、定期的な歯科検診や丁寧なブラッシングが重要です。

まとめ
お口の中の健康状態は、全身の健康と深く関わっています。歯周病が心臓病や糖尿病と関係していることや、口腔内の細菌が全身の感染症を引き起こすリスクがあることを考えると、日々の口腔ケアがいかに大切かが分かるでしょう。また、噛む力を維持することや、妊娠中の口腔ケアも忘れてはならないポイントです。

お口の健康を守ることは、全身の健康を守る第一歩です。皆さんも、定期的な歯科検診や日々のケアを欠かさず、健やかな生活を送りましょう。当院では、皆さんの健康をサポートするために、最新の技術と知識を駆使して診療を行っています。何か気になることがあれば、ぜひご相談ください。

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