感染予防のため手袋は患者様毎に交換。こんなことは当たり前のことだと思っていましたがコストを理由に使い回ししている歯科医院が約60%もあるのです。
紙コップやエプロンはすべて使い捨て
感染予防のために患者様が使用する紙コップやエプロンは使い捨て。しかしながら大量にゴミが出てしまうことを考えるとエコではありません。
ゆたに歯科では患者様のご協力のもとマイコップとマイエプロンの持参をお願いしており、現在は多くの患者様にご協力いただいています。ありがとうございます!
ミラーやピンセット、唾液を吸うバキュームは1つ1つ患者様毎に完全滅菌。
ゆたに歯科では、現在2台のオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)と回転切削器具専用のオートクレーブ(上記のDACユニバーサル)1台、歯科用洗浄器、超音波洗浄器をフル稼働させています。
歯を削るハンドピースも患者さんごとに完全滅菌
そして決定的なことは歯を削るハンドピースです。世界基準では患者さんごとにオートクレーブという機械で完全滅菌をするのですが、日本の歯科医院の86.9%はせいぜいアルコール綿で拭くか、よくても数十秒ほどアルコールのなかで噴射させる程度で、次の患者さんの口に入れてしまいます。
飲食店で前の人が使った割り箸をアルコールで拭いて、これ使えなんて言われたらどう思われますか?なぜ多くの歯科医院で「患者さんごとにオートクレーブ処理しよう。」とならないのでしょうか?
これもやはりコストが原因です。ハンドピースは精密機械ですので、1本が10万円~15万円します。そしてかなりの本数を用意しないと、次の患者様の為の滅菌が間に合いません。
そして毎回オートクレーブ処理する度に、135度の高熱と高温の乾燥工程でハンドピースがすぐに傷んでしまいます。これにスタッフの人件費がかかってきます。
現行の保険診療には消毒滅菌をすることへの医院への支払いはなく、各医院が売り上げから個別にその資金を捻出します。保険診療のみの歯科医院では残念ながら、このコストを賄い、なおかつ経営を成り立たせる資金を捻出することはおそらく不可能なのではないかと思います。